【肥満細胞腫・GIST】

c-KIT遺伝子変異検査

用途
肥満細胞腫、GISTに対する、メシル酸イマチニブ(グリベック)、リン酸トセラニブ(パラディア)の効果予測
検査内容
肥満細胞腫(MCT)、消化管間葉系腫瘍(GIST)ではc-KIT遺伝子の機能獲得変異が見られる症例の場合、メシル酸イマチニブ(グリベック)、リン酸トセラニブ(パラディア)が治療の著しい効果を示す場合があることが知られています。本検査ではc-KIT遺伝子の主たる機能獲得変異の有無を検査します。
c-KIT遺伝子変異検査で抗がん剤反応性予測ができます
犬c-KIT遺伝子変異検査では以下の変異について検査いたします。
(a)Exon 8 ITD
(b)Exon 9 c.1523A>T
(c)Exon 11 ITD
(d)Exon 11 欠失挿入(Indel)変異
(e)Exon 11 c.1724 T>C
*Exon8のITD変異(a)、Exon9の特定の点変異(b)、Exon11のITD変異(c)や特定の欠失挿入変異(d)を持つ症例で、メシル酸イマチニブの効果との関連が示唆されています。

猫c-KIT遺伝子変異検査では以下の変異について検査いたします。
(a)Exon 8 ITD
(b)Exon 9 c.1430 G>T
(c)Exon 9 c1517_1518 delinsTT
*上記以外の変異はこの検査で知ることはできません。
*変異が陽性の症例であっても、別のメカニズムにより、イマチニブ抵抗性を獲得することがあります。

対象
全犬種

全猫種
報告様式
「陽性」 「陰性」
材料・検体量注意事項
○FNA、FNB・・・0.3ccの生食に懸濁
○病理標本・・・パラフィン切片を厚め(5μm以上)に薄切したもの数枚
○その他切除病変
輸送方法
冷蔵 (病理標本は室温でも可)
検査日数(営業日換算)
4日
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