【リンパ系腫瘍】

リンパ球クローン性解析

用途
1.T/B判定
2.細胞診で診断困難な症例の診断補助
検査内容
リンパ増殖性疾患、特にリンパ腫、リンパ性白血病は犬猫において発生率が高く、臨床上重要な疾患です。
リンパ球はT細胞、B細胞、および、そのどちらにも属さない細胞(non T non B)に大別されますが、犬のリンパ腫においては一般的な化学療法を用いた場合、T細胞由来の腫瘍はB細胞由来の腫瘍に比較して寛解期間ならびに生存期間が著しく悪いことが知られています。
本検査、リンパ球クローン性(クローナリティー)解析ではPCR法をもちいて、検査材料に特定の遺伝子再構成がおこった均一な細胞集団が含まれているかどうか、すなわち、リンパ系腫瘍であるか否かを判定します。さらにそれがB細胞型であるかT細胞型であるかが判るので、リンパ腫の予後予測や治療方針の策定に有用です。また、PCR法を用いるため、従来のフローサイトメトリー法による検査方法に比べより感度が高く、針生検材料などのごく少量の検体での検査が可能であり、また正常細胞の混入があっても十分な感度を有します。



*追加オプションとして、犬リンパ系腫瘍マイクロサテライト解析 をご依頼いただけます。

対象
全犬種

全猫種
報告様式
IgH(免疫グロブリン遺伝子)、TCR(T細胞レセプター遺伝子)につき
「陽性」「陰性」

*オプションで電気泳動画像が添付可能。
材料・検体量注意事項
○FNA、FNB・・・0.3ccの生食に懸濁または塗抹
○内視鏡生検材料
○病理標本・・・パラフィン切片を厚め(5μm以上)に薄切したもの数枚
○その他の切除病変
輸送方法
冷蔵 (病理標本は室温でも可)
検査日数(営業日換算)
4日
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